予算一万円以内で楽しめるミラーレス一眼とオールドレンズをご紹介します!

レビュー HELIOS 44 シリーズ

 

左からHELIOS 44ゼブラ/44M/44M-4

カール・ツァイスのBIOTARを模した旧ソ連の明るく使いやすい高性能レンズ

第2次世界大戦でドイツに侵攻したソ連が有名なカール・ツァイスの工場と技術者を接収して1950年代から製造を始めたのがHELIOS44シリーズです。

初代のHELIOS44から始まりスイッチ切り替え式の自動絞り機構を搭載した44M、44M-2、44M-3と続き、切り替えスイッチを廃して自動絞りのみとなった44M-4以降へと続きます。

カール・ツァイスのBIOTARをコピーして生産を始め、現在も続く息の永いモデルとなっています。

大口径の単焦点レンズでシリーズを通して50mm/F2~F16で最短撮影距離は約50cmとなっています。

明るく綺麗でシャープな描写と比較的に近い最短撮影距離でオールドレンズ初心者にもとても使いやすいモデルだと感じました。

また、このレンズも絞りF2付近で「グルグルぼけ」が発生し、個性的で面白い写真が撮影できます。

F2(開放)付近で背景が渦巻き状にボケる

 

HELIOS44シリーズは年代によってKMZやVALDAIといった異なるメーカーで共同生産されており、モデルによって主に絞りの構造、操作方法が異なります。

このページでは手動式絞りの初期型HELIOS44とスイッチ切り替え式の自動絞りを取り入れた44M、自動絞りのみとなった44M-4を解説します。

明るくシャープな描写と50cmの撮影距離で扱いやすく、価格も8,000円態度からとオールドレンズ初心者にも最適なレンズだと思います。

初期モデルのHELIOS44は特殊なZENIT/M39マウントがある

最初のモデルであるHELIOS44はZENITというカメラの専用レンズとして開発されました。

この為、初期モデルは44M以降のM42マウントではなくZENIT/M39という特殊なマウントの物があります。

このZENIT/M39マウントはライカのL39マウントともフランジバック(デジタルカメラの場合はレンズとセンサーの距離の意味)が異なり一般的なL39マウントアダプターを使っても正常に写りません(マクロ撮影のみになります)

しかしZENIT/M39はM42マウントと近いフランジバックになっていますので取り付けスクリューの部分を変換リングでM42仕様にしてM42マウントアダプターを使うことでミラーレス一眼で使えるようになります。

このように初期モデルのZENIT/M39仕様のHELIOS44を使用するには少しばかり面倒です。

初期型を購入する際はマウントの種類がZENIT/M39なのかM42なのか注意が必要です。

 

初期モデルがZENIT/M39マウントだった場合はスクリューを変換リングでM42サイズにする必要がある

HELIOS44は手動の絞り機構

初期モデルのHELIOS44ゼブラ

レンズ上部の部分が絞りリングで、その下のギザギザのリングが絞り開放→絞り有効の切り替えになる。

古いフィルムカメラの一眼レフの場合、絞りを絞っていくと光学式のファインダーがどんどん暗くなり見難くなってしまうという問題がありました。

この為、一時的に設定した絞りを開放してファインダー内を明るくし、ピントを合わせた後、シャッターを切る時のみ絞りを有効にする機構が設けられました。

これが自動絞り機構と呼ばれる物でファインダー(又は液晶画面)の明るさを電子的に調整してくれる現代のデジタル一眼では不要な機能です。

初期型のHELIOS44ではこの絞り機構を手動で操作します。

通常のレンズと同じように最初に絞りを設定し、ギザギザのリングを回して一時的に絞りを開放状態にします。(絞り羽根が強制的に開きます)

構図を決めてピントを合わせた後、もう一度ギザギザのリングを逆に回して設定した絞りにします。(設定した絞り値まで絞り羽根が動きます)

それからシャッターボタンを押して撮影します。

初期型の44Mの場合、撮影の度にこの操作をしないと絞りが適正値になっていないまま撮影してしまう可能性がありますので注意が必要です。

HELIOSの代表格 44-2

ロシアレンズと言えば、まずこのレンズを思い浮かべる人が多いのではないでしょか?

それがこのHELIOS44-2です。

オールドレンズらしい手動絞りと淡く繊細な描画と溶けるような美しいボケ味、それでいてお手頃な価格などが雑誌やブログでも多く紹介されてHELIOS44シリーズ人気の火付け役となったモデルです。

自動絞りの切り替えスイッチが追加された44M

HELIOS44M

 

HELIOS44Mには自動絞り機構をオート(A)にするかマニュアル(M)にするか切り替えが出来るスイッチが付きました。

これによりマニュアルに切り替えておけばデジタル一眼には不要な自動絞り機能をキャンセル出来るようになり初期型HELIOS44で必要だった面倒な絞り機構の操作も不要になりました。

このスイッチは44M/44M-2/44M-3に装備されています。

マウントアダプターはM42となります。

HELIOS44M-4以降のモデルにはピン押し対応マウントアダプターが必須

HELIOS44M-4

 

HELIOS44M-4以降では自動絞り機構の切り替えスイッチは廃止され、任意にキャンセルできなくなっています。

この場合はレンズ下部のスクリューの部分にあるピンを常に押した状態にすることによって自動絞り機構を無効に出来ます。

その為にはマウントアダプターが「ピン押し対応」の物である必要があります。

ピン押し対応のマウントアダプターは画像のようにスクリューの底の部分に出っ張りがあり、レンズを取り付けるとピンが押された状態になります。

HELIOS 44 シリーズ 各モデル撮影サンプル

 

 

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