予算一万円以内で楽しめるミラーレス一眼とオールドレンズをご紹介します!

レビュー PENTACON auto 2.8/29mm

 

 

ドイツの名門マイヤーOrestegonの血を受け継ぐ広角レンズ

PENTACON 2.8/29はカール・ツァイス社最大のライバルとして君臨していたマイヤー社のOrestegonをベースに開発されています。
第二次世界大戦後に旧ソ連体制下の東ドイツ側に取り込まれた名門マイヤー社は1968年頃に設立されたPENTACON公社に吸収合併されてしまいます。
そこでメイヤー社の設計をベースにして製造されたのがPENTACONシリーズです。
この時期に多くのマイヤーの技術がPENTACONシリーズに受け継がれました。

左から順にPENTACON auto 1.8/50 マイヤーOrestonがベース
Pentaflex-Color2.8/50 マイヤーDomiplanがベース
PENTACON auto 2.8/29 マイヤーOrestegonがベース
PENTACON 3.5/30 マイヤーLydithがベース

明るくソフトな描画の広角レンズ

F値もF2.8でそれなりに明るく広角レンズとしてはボケも大きめです。
前身のマイヤーの特徴を受け継ぎ濃厚な色のりで全体的にソフトな写りです。
特にF2.8からF4までは絞っていっても中心部もソフトなままでF5.6辺りからようやくシャープなピントになっていきます。
しかし終始カリカリのピントになることはなく開放からF8あたりまで通してソフトな描写のレンズです。

また、オールドレンズはフィルムカメラの35㎜のフルサイズを基本としている為、現在のミラーレス機に多いAPS-Cで50㎜の標準レンズを取り付けると75㎜、マイクロフォーサーズでは100㎜相当と準望遠レンズに近い画角となってしまいます。
PENTACON29mmを使用した場合APS-Cで45mm程度、マイクロフォーサーズでも60mm程度の焦点距離になりますから、ちょうど標準レンズに近い使用感です。
50mm標準レンズでの風景撮影や背景を取り入れた構図での撮影が困難で、どうしても一部を切り取ったような構図になってしまったり撮影自体を諦めたりという経験がお有りではないでしょうか?
そんな時に50mm標準レンズともう一本、このPENTACON2.8/29のような広角レンズを持ち歩けば一気に撮影の範囲が広がります。
また最短撮影距離も25cmとかなり短く、このレンズ1本でも景色から小さな物まで殆どの撮影が可能となります。

PENTACON2.8/29は遠景を透明感のあるカッチリとした描写で撮るのには向きませんが、中、近距離で明るく濃厚、ソフトな描写を活かした撮り方をするのが楽しいレンズだと思います。
同じPENTACONの広角レンズである3.5/30は開放はソフトですがF5.6以降はそれなりにシャープな描写をしますので、そういった描写をお求めの方はそちらをお勧めします。

 

PENTACON auto 2.8/29(右)
PENTACON 3.5/30 (左)
同じPENTACONの広角レンズである3.5/30よりも一回り大きくPENTACON1.8/50とほぼ同サイズです。

絞りは自動絞り機構の切り替えスイッチ付です。
ピン押し機能のないマウントアダプターでも使用可能です。

同じ位置からの撮影例
上:czj Tesser 2.8/50mmで撮影
下:PENTACON 2.8/29で撮影
同じ位置からの撮影ですが広角レンズのPENTACON2.8/29なら
APS-Cやマイクロフォーサーズでも広い範囲の構図が可能です。

最短撮影距離は25cmでかなり寄れます。

明るく濃厚な描写が魅力です。

M42マウントのマウントアダプターが必要

ミラーレス一眼への装着にはM42から変換するマウントアダプターが必要となります。

PENTACON auto 2.8/29mm 撮影サンプル 

 

 


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